教員から転職したら適応障害になった話

私は大学卒業後、8年間小学校の教員として働きました。

大学時代、小学校の教員になろうと思ったのは正直、「なんとなく」でした。

教員を辞めた理由

世間では「教員はブラックだ」とものすごく言われていますが、

私の場合はそれが理由でやめたわけではありませんでした。

というのも、私が勤めていたのは全校20人程度の小規模の学校。

自分が裁量権を持って仕事をすることができたため、残業は少なめでした。

(といっても、月30時間程度は残業していましたが・・・)

やめた理由は、あげればキリがありませんが、強いていうならば、

周りの教員との価値観の不一致

でした。

私が大事にしなくてもいいと思うことを周りは大事にする・・・

言い換えれば「指導方針の違い」のようなものが大きかったです。

具体的な例を挙げるならば

・運動会での入場行進はキビキビ動く姿を見せたい(私は必要ないと思う派)

・休み時間は外で体を動かさせるために、外に出させるべき(休み時間は自由な時間のはずでは)

などなど・・・

その中でも一番苦手だったのが卒業式でした。

子ども達が一人一人セリフを繋いでいく「呼びかけ」というものがどうにも苦手で・・・

感動の卒業式にしたいという教員のエゴを子供達に押し付けているような気がして

モヤモヤしながらいつも指導していました。

そんなこんなで、辞めることを決意しました。

転職し、IT企業へ

転職活動を経て、その時に興味をもっていたIT企業に転職しました。

仕事内容は、品質検査。いわゆるテストエンジニアです。

IT営業を希望していたのですが、宿泊を伴う営業が多く、妻の職場との兼ね合いもあり、

結局見つかったのがそこでした。

3月に退職し、4月1日から働き始めました。

徐々に仕事も覚えていき、最初の3ヶ月は楽しかったのを覚えています。

しかし、5か月ごろから異変が出始めました。

夜になかなか眠れなくなり、よく夜中に起きるようになりました。

食欲もなくなり、今までのように食べられなくなりました。

極めつけは、子ども(当時7か月くらい)が泣いていても何もせずにぼーっとしている・・・

これはまずいと思い、上長に相談し、休みをもらって病院へ。

適応障害と診断されました。

仕事を休み、再び転職へ・・・

ストレスの要因はたくさんありますが、その中でも特に、

「仕事内容」

が大きかったと思います。

今までは人と話すのが仕事でしたし、それにやりがいも感じていました。

しかし、転職後の仕事はデスクワークで黙々と作業することが多く・・・

お客様(教員時代に例えると子どもや保護者)と関わる機会もゼロ。

最終的には「自分は何のと前にこの作業をしているのか」が分からなくなり・・・

自分は人と話すことが好きだったのだと、改めて実感しました。

教員をやめようと思っている方へ・・・

教員から転職したことについては、後悔していません。

しかし、辞めるときにはよく考えたほうがいいと思います。

私は民間で働くことにも興味がとてもあったので、前向きな転職でした。

ただ単に「仕事が多いから」「辛いから」という理由で辞めるのはもったいないと思います。

公立学校の教員の福利厚生は最強です。

地方であれば、給料は文句なしに同年代の民間の方より高いです。

カレンダー通りの勤務(小学校であれば・・・)も魅力です。

安定を求めるのであれば、間違いなく教員はいい選択肢です。

何を求めるのか、よく考えて転職を考えるといいと思います。

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