ITパスポート(iパス)は、ITに関する基本的な知識やスキルを評価するための資格試験です。
この記事では、ITパスポートを取得することのメリットについて解説します。
ITパスポートとは
資格の概要
ITパスポート試験を運営するIPA(情報処理推進機構)によると、下記のように説明されています。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
ITパスポート試験は、いわゆるIT企業に勤める人だけでなく、「全ての社会人」を対象としています。
この試験に合格することで、ITの基礎的な知識を有していることを証明できます。
試験制度
ITパスポート試験は、CBT(Computer Based Testing)形式で行われており、
全国各地にある最寄りのテストセンターでいつでも受験することができます。
内容は大きく分けて以下の3つの分野から出題されます。
- ストラテジ系(組織の経営に関わる内容)・・・35問程度
- マネジメント系(管理職の業務に関わる内容)・・・20問程度
- テクノロジ系(コンピュータや技術に関わる内容)・・・45問程度
上記から分かるように、「IT」という名前がついているにも関わらず、
半分以上がIT技術以外の内容が出題されます。
したがって、文系の方でも比較的容易に取得することが可能です。
合格基準は、総合評価点が1000点満点中600点以上であり、
かつ上記①〜③の各分野の評価点がそれぞれ1000点満点中300点以上であることです。
つまり、ストラテジ系とマネジメント系で満点近く得点して総合評価で6割を超えても、
テクノロジ系の得点率が3割未満であれば不合格、ということになります。
資格取得のメリット
ITパスポートを取得することのメリットは、大きく分けて下記の2つです。
幅広い分野の基礎的な知識が身につく
ITパスポート試験は、IT技術の内容だけでなく、経営やマネジメントに関わる内容も出題されます。
したがって、試験対策を通じて、ITの知識以外にも社会人に必要な知識を得ることができます。
企業コンプライアンスや経営戦略、財務に関することなども学べます。
ここで得た知識は、会社でも役に立つ知識になるはずです。
キャリアの選択肢が広がる
ITパスポートを取得していることで、就職や転職にも有利になります。
現在はどこの企業においてもIT人材は欠かせない存在となっており、
資格を取得することで企業にアピールすることができます。
私自身、教員から転職するときにはITパスポートを持っていたおかげで書類選考が通りました。
信頼のある国家資格なので、取得しておいて損はありません。
ITの入口として、ITパスポートはおすすめ!
ITに興味があるけど、何から勉強していいか分からない。
そんな方は、はじめにITパスポートの取得を目指すことをおすすめします。
試験の合格率も50%程度であり、それほど難しい試験でもありません。
1ヶ月程度の勉強で、十分合格することが可能な試験です。
ITパスポートの合格を機に、さらに上の資格に挑戦することも可能です。
ぜひ取得を目指して、勉強を始めてみてください!