私は小学校の教員として8年間勤めた後、IT企業の品質管理部門に転職し、
半年後に再び転職活動をして現在はOA機器の保守業務および営業をしています。
今回は、教員から転職してみて気づいた、気をつけた方がいいことを3つ紹介します。
①給料の変動に覚悟をもつ
教員としての給与は一定しており、地方であれば多くの民間企業より高い水準です。
教員からの転職はほとんどの場合、給料が下がることを覚悟したほうがいいです。
私の場合も、もれなく収入が下がりました。しかし、それまでに不要な保険や使っていないサービスの解約など、生活費の見直しを行うことで貯蓄がある程度あったため、給料が下がることにもあまり抵抗なく、転職に踏み切れました。
経済的な不安がある場合、思い切った決断はしづらいものです。転職を検討する際には、まず自身の生活費や予算を見直し、将来のキャリアプランを練ることが欠かせません。現実的な覚悟をもつことで、給与の変動にも柔軟に対応できます。
②数字が求められる環境への適応
教員の業務は、基本的には成果が求められる、ということはあまりありません。
もちろん求められてはいるのですが、成果を出せば給料が上がるとか、逆に成果を出さなければ給料が下がるといったことはありません。
特に数字については、私は教員時代にはあまり意識していませんでした。
というのも、テストの点数だけで子ども達の成績をつける、なんてことはしないですから。教員においては、数字だけ見るのはあまりよくないとさえ思います。
しかし、民間企業では基本的に数字がすべてです(会社にもよると思いますが)。私が入社した会社でも、目標を立てる際にも、具体的な数値目標を立て、それをいつまでに達成するのか、ということを考えるように求められました。
この違いには私も最初は戸惑いました。もともと数字で考える癖がついていなかったので。
③公務員の福利厚生との違いを理解する
公務員としての働き方は安定感があり、福利厚生も充実しています。
控えめに言って、公務員の福利厚生は最強です。
- 1時間単位で年次有給休暇が取得できる
- 1年で20日の有給が付与される
- 年末年始やお盆期間には学校閉庁日が設定され、年次を取らなくても休める
上記のような教員時代には当たり前だと思っていたものが、当たり前ではなかったのです。
午前/午後という単位でしか休みが取れなかったり、有給の付与は年間10日だったり、年末年始やお盆期間の休みには有給を取得する処理になっていたり・・・
教員をやめてみて初めて、公務員の福利厚生の素晴らしさに気づきました(使えているかどうかは別ですが・・・)。
転職を検討する際には、これらの最高の福利厚生を捨てる覚悟をもたなければなりません。
もちろん教員より働きやすい側面がある会社も多数あります。
リモートワークが可能だったり、フレックス制度を導入していたりと、様々な企業があります。
転職を検討する際には、必ず福利厚生について可能な限り調べることをおすすめします。
ぜひ、ポジティブな転職を!
今回は教員から転職するときに気を付けることを3つ紹介しました。
給料や福利厚生などは、ほとんどの場合下がる覚悟を持っておいたほうがいいです。
逆にこれらのことが受け入れられないのなら、転職をするべきではないと思います。
ただ教員の仕事が嫌だから、現在のクラスや保護者が難しいから、ということであれば、休職等も検討できます。
大切なのは、ポジティブなマインドと柔軟性をもつことです。
転職は大きな決断であり、様々な面での変化が伴いますが、その準備と環境への適応が成功への鍵となります。
新しい環境でのキャリア構築に向け、ポジティブなマインドと柔軟性をもちながら、確実な一歩を踏み出しましょう!