私は小学校の教員として8年務めた後、IT系の民間企業に転職しました。
「教員から転職なんてできるのか・・・?」
「転職ってどういう流れで進めればいいんだろう?」
私も当時、いろいろと調べながら転職活動を進めました。
今回は私の体験談をもとに、教員の転職の流れの一例を解説したいと思います。
転職活動の流れ
私は年度途中の転職は考えておらず、3月に退職してから次の会社、という考えでした。
というのも、その年は卒業生の担任であり、途中で辞めるのは子ども達や保護者にも影響が出てしまうと考えたからです。
ただ、教員の仕事が本当に辛いというのであれば、この限りではないと思います。いつ退職するかは個人の自由です。いつでも退職していいと思います。
以下は、4月入社を前提としたスケジュールとなります。
私の転職活動の具体的な流れは、下記のとおりでした。
- 自己分析をして、転職活動の軸を決める(〜10月)
- 転職エージェントに登録し、履歴書・職務経歴書を作成、添削してもらう(11月〜12月)
- 興味のある企業に応募する(12月〜)
以下、順番に解説していきます。
①転職活動の軸を決める
1番初めに行うのが、転職活動の軸を決めることです。
言い換えるなら、「今回の転職で何を改善したいか、優先順位を決める」ことです。
転職サイトで求人を見てみるとわかりますが、自分のすべての希望を完全に満たすような求人は、ほとんど存在しないと言っていいです。
今の環境に不満があり、それを改善するために転職をするのですから、優先順位を決めて妥協点を見つけ出すことが必要です。
給料を上げたいのか、残業を少なくしたいのか、興味のある業界に行きたいのか等、転職によって何を改善したいかを洗い出し、優先順位をつけましょう。
私の場合は、下記のような条件で転職の軸を決めました。
- 勤務地は自宅から通える範囲で、転勤がないこと
- IT系の企業
- 残業時間が月20時間程度
- 給料は下がってOK
子どもが産まれるタイミングだったので、自宅から通えて転勤がないことはマストでした。
IT系の企業に興味があったので、ここも可能な限り叶えたい。
家族のことも考えて、残業は少なめに設定。
ただ、貯蓄には余裕があったので、給料は気にしない、という風に転職の軸を設定しました。
転職の軸が定まっていないと、複数社から内定が出たときに誤った選択をしがちです。
また、なかなか内定がもらえずに、焦って誤った選択をしてしまうこともあります。
(私自身、このような失敗をして半年で再び転職することになってしまいました・・・。)
まずは今回の転職で何を叶えたいのか、明確にしましょう!
履歴書・職務経歴書の作成・添削
次に、履歴書と職務経歴書を作成します。
履歴書や職務経歴書の書き方は、転職サイト等を調べると出てくるので参考にしながら書きましょう。
そして大事なのは、書いた書類を転職エージェントに添削してもらうことです。
転職エージェントは大手のものから業界特化のものまで様々ありますが、
教員から初めての転職ということであれば、リクルートやdodaのような大手の転職エージェントを利用するのが無難です。
大手は持っている求人数が段違いですし、求人が多いということは単純にチャンスが広がります。
転職エージェントサービスは無料で転職に関する様々なサービスを提供してくれるので、使わない手はないです。
書類の添削や、必要であれば面接の練習にも付き合ってくれます。
興味のある企業にエントリーする
履歴書・職務経歴書等の準備が整ったなら、いよいよ興味のある企業にエントリーします。
4月入社を考えるのであれば、12月頃からエントリーし始めるのが良いでしょう。
半分くらいの企業は、2回程度の面接で採用の可否を判断します(もちろん、1回で採用の企業もあれば、3回面接するところもありますが・・・)。
12月下旬〜1月中旬頃までに2回の面接を経て、大体1月下旬から2月上旬に内定が出る。そして4月に入社、という流れがベストです。
ここで気をつけたいのが、複数社応募する際に、各企業から内定が出るタイミングをそろえること。
内定が出ると、多くの企業が一週間以内に入社の可否を回答するように求めてきます。
したがって、内定が出るタイミングが一週間以上ずれると、「第一希望から合否の判定がまだ出ていないにも関わらず、第二希望の企業に入社するかどうか回答しなければならない」といった状況が起こります。
エントリーのタイミング、面接のタイミングをある程度そろえることで、内定が出るタイミングをそろえ、最善の選択ができるようにしましょう!
誰もが最初は転職初心者
今回は教員からの転職の流れを解説しました。
教員から転職するという方は、多くの場合初めての転職活動だと思います。
初めての経験なので、分からないことだらけで当然です。
大切なのは、今を変える勇気を持って一歩を踏み出してみることです。
転職するかどうか迷っている人も、まずは自己分析から始めてみてはいかがでしょうか?
自分がどうありたいか、じっくり考えてみることで、転職をしなかったとしても良い方向に進むことができると思います。